やはり背外側前頭前野の機能低下らしい。買い物中に涙が出て、帰ってからも回復しない。
ずっと前に、おジイさんが紙を見ながら買い物をしてた。たまたま目が合ったら、バツが悪そうに「何が有るのか確かめて、何をどのくらい買えば良いのかメモをして、それから買い物に行くのよ」というのが奥さんの最期の言葉だったそうだ。
今日ヤオコーで買い物中に、痩せて小さなおジイさんが、真剣にメモを見ながら買い物をして、ボールペンでチェックをし、魚の重量あたりを、メガネを押さえて真剣に見てる。どう見ても一人分の量だ。それほど厳格に見る事は無いのに。
その姿を見てたら、きっと奥さんの最期の別れの言葉が、掃除・洗濯・買い物など、身の回りの注意だったのだろう、と勝手に想像した。良い夫婦関係だったのだろう。奥さんは亡くなる時まで、一人残される夫の、生活の心配をしてる。などと想像したら、涙が出て買い物が出来なり、早々に帰って来た。
きっと残されるおジイさんが、これからの夫の身の回りの事が、自分の死期よりも案じられたのだろう・・・。一人残されても、きっと心の中に居る奥さんと最後の最期まで、充実した毎日で、共に暮らす事が出来るだろう。感謝の言葉でなくても良い、恨み言でも良い、最期の別れの言葉は、夫婦二人の事であって欲しいものだ。
羨ましい。キチンとしたお別れが出来た事は、本当に羨ましい事だ。
他人事でもこうなるのは、絶対に脳機能の低下だろう。勝手に想像して、同調して、感情移入して、勝手に涙ぐんでしまう。特に治療法も無いようで、困ったものだ。
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