冠動脈狭窄でステントを入れてから、運動療法などを強く勧められてる。仕方なく近くの河原を歩くが、河原の運動公園から外れた所に、綺麗な菊科の植物が生い茂ってる。
オオキンケイギク、北アメリカ原産の菊科の多年生草本。平成18年(2006年)に「特定外来生物」に指定され、市の広報にも駆除の呼びかけが載ってた。
1880年代観賞用として持ち込まれた。繁殖力が強く、日本の生態系に影響を及ぼすとして、平成18年(2006年)「特定外来生物」に指定された。栽培、運搬、販売、野外に放つことなどが禁止された。自治体によっては駆除対象として、根ごと抜いてゴミとして出すように指定された。
路傍、河川敷、庭の片隅など、広く分布してる。観賞用として輸入栽培されただけに、道ばたに咲く姿は綺麗だ。
虫媒花であり、昆虫類の食材源にも成ってる。乾燥にも強く、繁殖力も強い。観賞用・緑化用として輸入しながら、人にとって不都合となると駆除対象としてしまう。可哀想な気もする。
同じように明治期以降全国に広まった「シロツメグサ」は、水田に水を張るまで自生させて、田おこしの時には肥料とした。今はクローバーとして親しまれている。子供の頃はクローバーの花で花輪を作って遊んだものだが。同じように遊び相手としてのアメリカザリガニも、食用として輸入したものが逃げて広まったと聞いてる。
一時期、セイタカアワダチソウも拡がり、駆除の呼びかけを聞いた事がある。今はだいぶ少なくなり、見る機会も少なくなった。オオキンケイギクと同じ様に、亜熱帯植物のナガミヒナゲシも毎年見られるようになった。ナガミヒナゲシの繁殖力も強く、車のタイヤや靴について広まり、一度根付くと根から駆除しないと広がるのが早い。
生まれ故郷の小川では、食用蛙の鳴き声も聞ける。誰も食べる事は無いが、独特の低い鳴き声は、昔は聞けなかったものだ。
オオキンケイギクもシロツメグサも、アメリカザリガニや食用蛙も、それぞれ人間の都合で本来の生息地から移されて、邪魔者扱いになれば駆除されてしまう。地球自体が人間の都合で、次第に作り変えられてるように思える。コロナウイルスにしろ天候異変にしろ、そろそろ地球から嫌われて、都合の悪い生物として、人間が駆除されるのではないか。
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