老人の体力

午後、太田イオンまで行った。イオンの館内を歩いて、急激に体力の落ちてることを感じた。歩いていても、胸が少し痛み、息苦しさも感じてきた。

3月からの武漢ウイルス、新型コロナの影響で外出を控えていた。元来が外に出ることが好きなほうではなく、仕事も辞めてノンビリできるので、家の中だけで過ごした。7月からは群馬県居住者の県内旅行割引ができて、各地の温泉地を泊まり歩いた。その頃までは何事もなく歩けていたのに、ここ数か月間で散歩は数回くらい、腹は出て今までのズボンが穿けなくなった。

そして今日の買い物で、あまりにも息苦しく脈の速くなるのを感じて、思った以上に体力の落ちてることを感じた。

70歳という年齢は、やはり充分に老人だと実感できた。気持ちは変わっていないのに、充分に体力も気力も落ちてる。60代まで普通に出来ていた事ができなくなった。

放送大学の2学期から入学したが、記憶力も落ちてる。一昨年までは、テキストに線を引いたり、ノートに短文を書くと、そのまま写真のように記憶に残った。各種の資格試験も、ほぼ2週間もあれば十分に合格できていた。それが先ず、熱中症の後から完全にそういう記憶法ができなくなった。あまりにも突然の事で、認知症の検査まで受けたほどだ。

体力や気力や記憶力の衰えを強く感じ始めると、それに反するように昔のことばかり思い出してしまう。

その思い出は決して楽しいものばかりではないが、まるで昨日の出来事のように、鮮明に思い出してしまう。同じようなことを思い出しては、反省をしてる。老人は同じことばかり話すと思ってたが、それは昔のことを急に思い出し、またその事を話してしまうからだ。

いまこの歳になり、年寄りを陰でバカにしていたことが、今度は自分自身の身に起きてしまってる。

あと何年くらい生きられるのだろうか。健康寿命として、あとどのくらい動けるのだろうか。息を引き取るときは、息苦しさは有るのだろうか。多くの人を見送りながら、いよいよわが身に起きるであろう、呼吸停止の時にはどのくらいの息苦しさがあるのか、そんなつまらぬことばかりを気にしてる。

年寄りだけの生活は大変だろうが、一人になってからの暮らしは、倍以上に苦しさや大変さを感じる。そして楽しい事などは感じなくなる。

コメントを残す