伊香保温泉の裏町を歩いてきた。コロナウイルスの世界的な感染拡大のニュースが続き、各地の観光地が客足の減少と収入源、温泉宿宿泊施設の閉鎖という自体にまでなってる。伊香保温泉や草津の今が気になってきたので、出掛けてみた。
コロナウイルス、いわゆる中国発の中国ウイルス・武漢肺炎が世界中に広がり、主要都市での外出禁止令や渡航禁止などが毎日のように報道されている。WHOのパンデミック(世界的大流行大感染)の連日の警告とか、各地各国でのオーバーシュート(感染爆発)の発現とか、世界の各地域と国家間でさえ外出禁止令や封鎖製作が行われ始めてるとか、良く訳の分からないカタカナ語が日常会話にも出るようになってきた。東京都もこれ以上の感染経路不明な感染者が増えた場合、ロックダウン(都市封鎖)という事態を想定しての検討に入ってるとか。東京だけでは無く、各地でも感染者の増加から懸命に不要不急の外出をしないように訴えている。
石段をユックリと下りて、あの独特な昭和の香りのする裏道も歩いた。午前中はほとんど人影を見なかった。これでは伊香保温泉も大変な打撃だろうと思われた。ところが午後になると、急に旅行カバンを持った若者や、宿から出てくる若者で石段が一杯になってきた。通常の旅行客では無く、20代前後の若者がほとんどだった。
新規に大沢うどんの店が出来ていた。ここには長い行列が出来てる。石段の足湯には、大勢の女性がはしゃいでる。午前中は閑散としてた石段の土産店も、大勢の若者、女性達の嬌声が響いてる。去年までは見られない状況だ。
何気なく聞いてみると、大学の春休みなのだが行くところも無いと言うことだった。確かに最近の報道では、有名なテーマパークもほとんど閉鎖され、ライブ会場も閉鎖とのことだから、エネルギーの有り余ってる若者の遊ぶところも限られてしまうのだろう。都会に近い伊香保や草津温泉に集まるというのも分かる。この機会に「温泉」と「温泉地」の魅力について分かってもらえれば良いのだが。
ただ、フッと思ったのだが、都会から訪れている大勢の若者の中に、仮にコロナウイルスに罹患していたら、若いと症状も出ずに回復するというが、彼らが温泉地でのクラスター(集団感染)の発生源にはならないのだろうか、と・・・。
大勢の若者の歓声を聞くことは、温泉地としては嬉しいことなのだろうが、多少の警戒と彼ら自身も多少の礼節は守るべきでは無いだろうか。まるでテーマパークで遊び騒ぐように、マスクも無く寄り集まり話し騒いでるが、罹患しても発症リスクの少ない若者は、それなりのクラスター発生源に成らないように注意はすべきでは無いか。

県内各地の公共施設は閉鎖状態になってる。学校の休校措置だけでは無い、クラスター発生を防ぐために様々な手を打ってる。強い法的根拠が無い以上、強制力は無いが、感染者数の爆発的増加を抑えるためにあらゆる出来うる限りのことを考えている。資料の検索をするために図書館に行っても、資料室や自習室などは当面の間は閉鎖になってる。立ち寄り湯でさえ臨時休館を余儀なくされてる。全ては県内でのクラスター発生を抑えるためだ。
観光客の落ち込みで苦境の温泉地にとっては、こういう現象は一時しのぎでもありがたいことだと思う。ただ、くれぐれもスタッフの皆様の健康管理や施設内の除菌対策にも努めて欲しいと思う。群馬県内の観光業に関して、十分な対応をするように種々考えられている。いつもとは違う対応も行われると思う。施設のスタッフも、温泉を楽しみに来られる大勢の人達も、若い観光客の皆様も、観光地を守るために、日本の大切な財産である温泉地を守るためにも、充分に考えた行動を行って欲しいと思う。
温泉地は大切な日本の財産だ。コロナウイルスに負けず、次の世代まで遺すために何が出来るか何をすれば良いのか、皆が考え行動しなければ。
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