包丁の刃が欠けてしまい、研ぎ屋に出した。こぼれた刃は治ったものの、横が傷だらけになった。
先代は非常に丁寧な仕事してくれた。少し錆びでもあれば、徹底的に磨いて新品同様に仕上げた。そのつもりでいたのだが、凄い傷だらけ。使用には問題ないし良く切れるが、欠けた刃を削り落とすときに、横をグラインダーで削ったようだ。この包丁は30年以上も使ってきた、手に馴染んだものだが、それ以上に想い出の多い大切な包丁だった。
600番の油砥石と1500番の水砥石紙を使って、この傷を取ることにした。
油砥石はサラダ油を付けながら磨いだ。約40分近く頑張ったが、完全には消せないようだ。その後に水砥石で30分近く。相当に疲れる。
懸命に頑張ってこの程度、でも、なんとか綺麗には成った。包丁は切れれば良いのではない。刃に傷があると、錆が出やすくなる。この包丁は東京杉本の錆びにくい牛刀、27cmものだ。
西洋包丁だが、27cmとなると刺身包丁としても和包丁としても、手に馴染むと使い勝手は良い。この包丁1本で薬膳の勉強をしたり、子供達の弁当を作ったり、毎日の食事も作ってきた。想い出の多い包丁だ。
まな板が・・・油砥石で磨いてたら汚れが・・・、幾ら洗っても落ちない。仕方ないのでまな板、檜のまな板と、柔らかい抗菌まな板も買った。独居老人に成り、いかに少なく作るか、というよりも、気晴らしのために料理も楽しもうかな。
27cmだったのに、1cm以上も短くなった。いい包丁は長く使える。
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