台風19号の被害と写経

今日は休日だが、本来は出社日になってる。何となく最近は「もう良いかな・・・」などという気持ちになり、次第に完全リタイヤ後の生活へと気持ちが傾いてるようだ。休暇届は随分前から出してあった。

会社都合の土曜日出社が、かつてない大型の台風19号の接近予測で急遽休日になった。結果的に出来た3連休だが、初日は退避警告が出るほどの暴風雨になった。夜間に消防車が周り、小学校への退避とか命を守る行動を、等と訴えていたが、現実的にあの暴風の中を数百メートル離れた学校までは歩けない。

覚悟を決めてキータンと過ごした。数十年に一度という、強風と大雨で何度も避難指示の警告が緊急メールで届いた。移動も出来ないし、その気も無いし、土砂に飲まれてしまう覚悟をして飲んで過ごして、二階で寝た。夜間の12時頃には静かになった。

昨日は台風一過の晴天で、温かく明るい日差しだった。テレビのニュースは暗いもので、台風被害の様子が流れ、今日もそのニュースが多かった。広範囲の大雨と強風で、また河川の堤防決壊でかつて経験のない大災害が起きた。吾妻の八ッ場ダムが完成して、下流域での災害はかなり軽減できたのではないだろうか。政権交代後の「コンクリートよりも人」がそのまま続いていたら、大災害が起きたかもしれない。ダム反対を通した長野県では、千曲川の決壊等で甚大な被害になってる。地球温暖化が進めば、最近のアメリカの様に気候変動による災害も増えてくるだろう。日本の場合、昔からそうだったが、治水事業は大切なことなのかもしれない。

今回の災害で亡くなった方々は、さぞ無念だったろう。衷心より御冥福を祈りたい。また被災された方々はこれからの日々の戦いは大変なご苦労が伴うことだろう。健康で過ごされ、一日も早い現状回復を願うばかりだ。

とはいうもののこの場の自分には何も出来ず、肌寒くなった今日は静かに写経をして過ごした。

来年の3月には退職しようと決めた。一人暮らしになり、止まっていた時計が次第に動き出したように思う。6年半、長い時間が掛かってしまったが、やっと自分自身を考えられるようになった。退職後は途中で止まったままの、秩父三十四ヵ所札所巡りを一番から始めよう。板東三十三ヵ所札所も始めよう。

ここまでお世話になってきた多くの方々の菩提を祈り、写経をしていきたい。もう二度と会うことは無いだろうが、命ある間はいつまでも心の中で共に過ごしたい、そういう静かな時間も大切にしたい。

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