お盆になるが・・・

今期限りで完全リタイアを決めたら、やりたい事がいろいろと出てきた。

子供の頃の大それた夢として、『伊豆の踊子』のような小説を書いてみたいとか、憧れだった数学の勉強をしたいとか・・・。

小説はダメとしても、数学は少し勉強をしてみたい。とはいえ、通信教育では情報処理しか無いようだ。純粋に数学だけを学べるような所はないようだ。

姪が大学進学が決まらず、3年になって担任との面談で数学の一番難しい大学を聞いて受験した。某工業大学情報工学系に進んだが、周囲はオタク系の男子ばかりで、バイトと一人旅で学生時代は過ごしたようだ。

数学の勉強をしたいのに、所詮はこんなものと、けっこう割り切り方が良い。卒業後の就職でも、同期は更なる望みを抱いて転職を繰り返してるが、思うように行かないという。姪の場合は、この進学で学んだようで、どうせ大人の社会とは面白くもないし、楽しみ方は自分自身で作るものと思いきり、転職もしないで毎日を謳歌してる。

お盆で子供達や孫、親戚の者達が来るのに、片付けも掃除もする気に成れになれない。

完全リタイア後は、キータンと寝て過ごすのかな。季節毎の行事や付き合いも大切だが、この歳に成ると煩わしさの方が先に立つようだ。

妻が末期癌で、10ヶ月をかけて少しずつ死んでいった。今の自分自身も少しずつ死んでいくようだ。体力が衰え、自分の事さえ思うように出来なくなる。昨年、軽い熱中症を患い、記憶力が突然無くなり、認知症の検査を受けた。幸いの事に、全く心配が無かったが、以来記憶力の衰えと体力の衰えが顕著になってきた。

人の一生は上手く出来てるようだ。体力と記憶力が落ちてくると、次第に気力も食欲も落ちてくる。完全リタイア後は、年金だけの収入になり、10万円以下で生活をしなければならない。定年後は2,000万円の貯金が無ければ生活できないとかいわれてるが、それほどのものは必要ない。体力と食欲が失せれば、あまり金なども使わなくなる。

少しずつ死んでいきながら、せめて息の有るうちは楽しみたい。キータンとの惰眠もそうだし、温泉もそうだし、今まで出来なかった事を少しずつ始めたい。

独居老人は静かに暮らしたい。自ら行動も出来るし、楽しみも見つけられる。一番困る事は、社会習慣で規制され、自由が無い事かな。二人での生活なら社会との関わりも保てるが、男一人では盆正月や、様々な冠婚葬祭の付き合いは些か難しくなってくる。

コメントを残す