杉本寺|板東三十三ヵ所観音霊場一番札所

鎌倉幕府が成立される500年も前の奈良時代(天平6年:734年)に行基が開いた鎌倉最古の寺、と鎌倉市の案内板に書かれていた。板東三十三観音霊場の第一番札所にふさわしい荘厳さと共に、茅葺きの屋根や苔むした石段などに懐かしい暖かな印象を受けた。

杉本寺本堂

杉本寺本堂

一番札所 大蔵山杉本寺へ

板東三十三ヵ所第1番札所 
【宗派】天台宗  大蔵山杉本寺(だいぞうざんすぎもとでら)
【ご本尊】十一面観世音菩薩
【ご詠歌】たのみある しるべなりけり すぎもとのちかいはすえの よにもかわらじ
【住所】神奈川県鎌倉市二階堂903
【電話】0467-22-3463
【駐車場】無し

鎌倉駅から杉本寺へは、京急バスが出てます。バス停は「杉本観音」。鎌倉駅が始発なので、後ろ乗りで下車時支払で、カードも使えます。モバイルSuicaで支払いました。バスの所要時間は7分程度。

杉本寺を参詣する

杉本寺は鎌倉で最古の寺といわれている。また、源頼朝が鎌倉幕府成立後に観音像を奉納し、板東三十三ヵ所観音霊場巡礼では一番札所になっている。鎌倉三十三観音霊場巡礼でも、杉本寺が1番目になってる。

茅葺き屋根の仁王門

茅葺き屋根の仁王門

「杉本観音」バス停を降りると、この日平成30年9月24日(火)は大勢の観光客で賑わっていた。そのほとんどが報国寺へ行く人達だった。狭い石作りの階段が続く前で、熱い日差しを避けるように日陰に休んでいた。

杉本寺の名前の由来
 文治5年(1189年)に本堂が火災にあったとき、三尊が杉の木の下に自ら避難して災害を免れたと言う事から、「杉の本の観音」様になったとか。
大蔵山杉本寺HP 縁起

この石段を登ると、左に小さな建物が有り、「参拝券」の購入をする。更に少し行くと、茅葺き屋根の仁王門が建ってる。熱い日差しの中、石段と周囲の緑がわずかな涼感を与え、目の前の茅葺きの仁王門は、今の現実の念いから観音様の別世界へと切り替えられる。

仁王様(吽形像)

仁王像

仁王様(阿形像)

運慶作の金剛力士像の迫力も素晴らしいが、この仁王門をくぐってから続く苔むした石段もまた素晴らしい美しさと涼感を与える。ただし、苔の石段は通る事は出来ず、左から迂回して本堂へと行く。

杉本寺本堂

苔の石段を迂回すると本堂前にたどり着く。本堂も茅葺き屋根で、初めて見たときは小さく感じた。報国寺へと向かう人並みに比べ、午前中の早い時間のためか本堂前はまだ静かだった。本堂に入ると、内陣に大きな十一面観音が立っておられる。

右手の受付前には、巡礼札所の一番らしく各種の巡礼用品や納経帳が販売されている。『板東三十三ヵ所観音霊場巡礼納経帳』を購入し、御朱印をお願いする。石段途中で拝観券を購入してたので、それを箱に入れ写経を置台に納め、内陣まで上がらせていただき、前立ち観音様の前で勤行をする。前立本尊十一面観音は運慶作のもので、源頼朝が寄進したものだそうだ。

前立ち観音周囲には幾体かの仏菩薩が安置されて、その前でそれぞれの御真言を唱えた。裏手から「大悲殿」へと続き、三体の十一面観音様を参拝できる。同じ大悲殿に三体の十一面観音が祀られているので「三尊同殿」というそうだ。十一面観音が三体で、三十三面なので三十三ヵ所観音霊場の第一番になったそうだ。

三尊同殿の観音様
天平6年(734年)に、寺の開基と成った行基が刻んだ十一面観音。仁寿元年(851年)に、慈覚大師が参詣して刻んだ十一面観音。寛和2年(986年)、花山法皇の命で恵心僧都が刻んだ十一面観音。十一面観音三体が、本堂裏手から続く「大悲殿」に御安置されている。

御朱印

杉本寺

「三尊同殿」の観音様を参拝して戻ると、受付の所には大勢の列が出来ていた。みな「御朱印帳」を持ち、順番待ちのようだった。「納経帳」を受け取り、外に出た。本堂に入ると、先ずは受付の御朱印申込に並ぶ人が多い。寺院のスタンプラリーとか、思い出作りのスタンプ帳なのかもしれない。本来は祈念し写経し、その奉納をして証としての『納経帳』への朱印や証書を頂くものなのに。

本堂周辺

杉本寺本堂横

杉本寺本堂周辺には、鐘楼堂・権現堂・弁天堂・お地蔵様・五輪塔群がこぢんまりとまとまり、それでいて大きな広がりを感じさせられてユッタリと存在している。本堂近くの五輪塔群は、南北朝時代に滅ばされた斯波一族の供養塔だそうだ。

大蔵弁財天堂
財宝・利得の弁天尊が祀られている。大蔵山杉本寺の弁天堂にお参りすると、大きな倉が建つほどの材に恵まれるそうだ。次回は忘れないようにしたい。

観音霊場の中でも、ここ杉本寺は心の落ち着く優しさを感じた。近くの報国寺への大勢の参拝者に比べ、騒然としていなかったからだろうか。何度でも来たいと感じられた。次回はシッカリとした「観音経」も唱える様に成りたい。

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