2007年11月13日更新

痛風の初めての知識

痛風は贅沢病、等という事だけの知識では、後々困ったことになりますよ。医師に任せるだけではいけません。自分で治そうとする意志と知識が必要です。まあ、病気全てに言える事ですけどね。成ってみなければ分からないあの痛み、もう二度と経験したくはないです。初期の治療のわずかな違いで、とんでも無く長い期間、痛みの続く不安な時間を経験しなければ成らなくなるでしょう。

痛風は生活習慣病

痛風というと「ゼイタク病」という印象があります。自分が痛風になるまで、贅沢で高価な食品ばかり食べている人が成る病気で、ビンボー人には関係ないと思っていました。ところが、この病気は糖尿病や高血圧と同じ生活習慣病で、最近の一般的な食事内容で充分に発症可能です。動物性タンパク質や脂質など、欧米風の食事内容になった現在、誰にでも起こりうる病気です。

肥満とストレスの多い現代、痛風患者は約59万人にも成り、予備軍の高尿酸血症は200万人にも上るそうです。患者の99%は男性で、女性が少ないのは女性ホルモンが尿酸値を下げる働きが有るからです。ストレスと肥満、暴飲暴食は慎まなければ、と反省してる毎日です。

生活習慣病ですから、その習慣を直さないと高血圧・糖尿病・高脂血症になる可能性もあります。実際に、何度も痛風発作を繰り返してきた人が、退職後に食生活や生活習慣を改めることにより、高血圧・糖尿病・肥満を解消し、尿酸値が下がり痛風はじめ他の薬もいらなくなったということです。他との同時治療は中々困難なようでした。要はストレス・運動不足・暴飲暴食を改めれば良いという、簡単なことです。

痛風の発症過程

痛風の原因は高尿酸血症です。血液中に尿酸が増えて、体液中の飽和状態を超えると結晶化します。結晶化した尿酸塩結晶が、細い血管や温度の低いところに溜まって沈着して、炎症を起こします。温度が低く血管が細く、心臓から離れていて流れ難いという事から、多くは足の指関節に起きるようです。この結晶の形は針のようになっています。

針状の結晶が関節に溜まると、白血球が攻撃を始めます。この白血球が壊れて炎症を起こします。この現象が長時間続くので、あのとてつもない痛みが途切れることなく続きます。あの痛みの恐ろしさは、とうてい経験しないと解らないでしょうね。ところが、長時間続いた後に、突然その痛みが消えてしまいます。

一部に積極的に治療をしなくても、当面の鎮痛治療だけで良いという意見もあるようです。尿酸値を下げる治療をしないと、痛みはなくても尿酸値は上がり続けます。その結果「痛風結節」といわれるコブのような物が出来ます。それでも構わないといっても、過剰な尿酸が尿管で結晶化すれば尿路結石になります。更には腎臓の病気になり、腎不全による尿毒症で死に至る場合もあります。

尿酸の発生原因

痛風の原因が尿酸ならば、尿酸が出来なければ良いわけです。しかし残念ながら、尿酸は細胞が壊れる時に発生するプリン体が分解して出来るので、自分の体内でも多く作っています。食品からの摂取よりも、実は自分の体内で出来る量の方が圧倒的に多いのです。特定の食品を食べなければ防げるというものではありません。細胞核の破壊で尿酸が出来るということは、全ての食品にプリン体が含まれるということです。ただ、痛風を起こしやすい場合には、特にプリン体の多いモノは避けた方が無難です。

体内に1200mgの尿酸が有ります。毎日の生活で体内に多量のプリン体が出来ますが、同時に排出もされています。この量が多くなると、高尿酸血症になり、やがて痛風発作が起きてきます。この高尿酸血症になるには三つのタイプがあります。痛風治療でも、このタイプによって処方される薬が違ってきます。専門医の診断が大事になります。

生産過剰型・・・体内で作られるプリン体が増え、尿酸が多くなる。
排泄低下型・・・尿酸の排泄量が少なくなる。
混合型・・・尿酸が多く作られ、排泄量が少ない。

痛風の治療過程

当然、全ての病気については医師の診断と、適切な治療が大事です。私の日記でも解るように、経験の豊富な医師とそうでない医師、また充分な治療方針を告げられず不安になることがあります。そのために簡単に治療過程を書いてみます。

初めての発症時には、とにかく医師から充分に納得のいく説明と治療方針を聞いて、安心することが大事です。レントゲン撮影・血液検査で、痛風の診断が出ます。初めての治療としては、痛みの緩和に重点を置くのが一般的なようです。尿酸値を下げるために排泄促進剤を使用すると、急激な排泄に伴い尿酸値濃度を上げて、尿路結石や腎臓障害に至ることもあるそうです。また急激な尿酸値の低下は、急性関節炎を起こし、特に私の経験からも痛みが消えるまでに時間が掛かります。この時の治療薬としては、ロキソニンなどの非ステロイド系消炎鎮痛剤が一般的なようです。

痛みが消えたら、少しずつ尿酸値を下げていきます。適切な治療薬を決めるために、尿酸クリアランス検査が大事なようです。高尿酸血症の原因を正しくつかめれば、最も効果のある薬が解ります。ただし、この検査は何処の病院でも出来る検査ではないようです。参考リンクを参考にしてください。

投薬治療中は定期的に肝臓の検査なども必要になります。また、痛みが消えて尿酸値が適正値になっても、完全に尿酸塩結晶が消えるまでに、1年から1年半は掛かるそうです。さらに、その後も投薬治療は続けなければ成りません。どの時点で減らし、止めるのかは医師からの指示を受ける必要があります。

一度痛風になれば、痛風の始まる予感は解ります。独特のウズウズした痒みのようなハレのような感覚が起きてきます。その時には、早めにコルヒチンなどを服用すると痛みの発生を抑えられます。その他、詳しくは専門サイトを参考リンクにまとめておきます。