2007年11月13日更新

痛風発症1 激痛期

痛風の痛みは、人に聞いただけでは分からない。かつて経験のない、例えようもない激痛だ。また初診時の医師の知識や説明が大事で、信頼感がないと激しい痛みで不安感が募る。発症時には、尿酸値を下げることよりも痛みを取ることが大事だ。痛みが消えてから尿酸値を下げるのが一般的な治療だ。

9月7日(火)

余りの痛みで、早朝目が覚めた。異常な痛みだ。足の下から甲まで、足首にかけても、猛烈な痛みだ。万力で足の指の骨が、バリバリと潰されて行くような、かつて経験の無い、強烈な痛みが有る。とにかく半端な痛みではなく、歯を食いしばっても涙がにじんでくる。余りの痛みに耐えかねて、抓ってみようとしたが、触る事も出来ないほどの強烈な痛みが有る。七転八倒とか、なんとか、様々に痛みの表現はあるが、これほどまでの痛みは感じたことが無い

K総合病院に行くことにした。途中にかかりつけのM病院があるが、もしかしたらこれが話に聞く、痛風かもしれないと思った。しかし、一度も尿酸値が高いと言われた事が無い。子供は他の内科病院で、6.5なので一応は正常だが、いくらか高いから注意するように言われた。自分は言われた事が無い。本来は外科だが、標榜科は内科も有る総合だし、半年に一度は血液検査も受けている。M病院の検査は外に出しているので、とにかく早く結果が知りたいので、K総合病院に行くことにした。このときには通風などという思いは全く無く、右足だけが水虫に成っていたので、水虫菌が入ったと思った。ビートたけしのTV番組で、水虫菌が体内に入ると危険だと放送していたので、それではないかと思った

救急で入ったのに、結局9時まで待たされてしまった。送ってもらったが、救急の看護士は車椅子を押せないので、奥さんが来るまで待って欲しいと言われた。何も告げずに数時間も外で待たされれば、死ぬほどではないと思っていたので、当然あの人は帰ってしまうだろう。車椅子で外に行き、携帯で来て貰う事にしたが、なかなか来ない。その間の痛みは当に筆舌に尽くしがたいと言うのだろうか。親切な男の看護士が車椅子の面倒を見てくれることになった。9時半にやっと診察を受けられた。医師とは目も合わさず、「検査」のただ一言だけ。尿・血液・レントゲン検査を受けた。30分後に結果が出ると言うので待った。その間の苦痛は、ナタが傍に有れば足を切り落としたいくらいの痛みで、表現のしようもない、経験のない激痛だ。

結果はやはり痛風だった。医師は数分間レントゲン写真を眺めていた。3人の看護士が黙って待っていたのが、なんとも面白かった。緊急で入ってから、何人かの看護士にあったが、皆足の状態を見ると直ぐに通風と判断した。看護士は分かっているのに、医師の判断の時間が長いのは面白い。しばらく眺めてから「骨には異常が無いようです。血液検査では尿酸値が10.3と高いので、痛風でしょう」で終わった。結果よりも、今のこの痛みを何とかして欲しい。「1週間か2週間で痛みは消えます。痛みが有るようなら、13日に予約を入れておきます。」これで終わり。とにかく痛みを何とかしてくれ。いくら頼んでも、そのうちに治ります、だけでは余りにも冷たすぎる。医師の実態など、こんな物か。

処方された薬は、ロキソニン60?・セルベックス50mg、1日3回7日間。
セルベックス50mgは、歯科医師などが抜歯後に使う、消炎鎮痛剤。
ロキソニン60mgは、クスリの胃に対する影響を緩和する胃薬剤。

これで本当に痛みが消えるのか。それよりも、「痛風」と言いながら、どうして痛風の薬は無いの?10.3というのは、あまり高い値では無いと言うことなのか。

この若い医師からは、全く痛風に対しての注意事項も、痛風は何なのかも全く説明が無かった。通風に関しては、医師の説明責任は無いのだろうか。

9月8日(水)

痛みが全く消えない。激痛というのはこう言う事なのかと思う。最も、ノンビリと思っているほど気楽な物ではない。普通の激痛というのは、神経が慣れてきて、多少は痛みが薄らぐはずだ。それが痛風に限ってはそれも通用しないようだ。ますます激しく、痛みが足首から膝まで這い上がってくるようだ。しびれるような、うずくような、それでいて骨が砕かれていくような痛みがある。まさに砕かれて行くという表現がぴったりだ。一瞬も休むことなく続く、砕かれて行く痛み。じっとしていても涙が出てきてしまう。

全く衰えない激痛に、M病院に行く。かかりつけの病院なので、とにかく何でもいいから痛みを抑えてもらいたい。総合病院などといっても、医師は決して経験豊かなほうではない。むしろ個人病院の方が安心だ。友人が研修生の時に、名古屋とか九州の大学系列の総合病院に行ったと言っていた。K総合病院は逆に向こうから来ているらしい。失敗しても責任から逃れられると言う方式なのかもしれない。失敗して腕が上がるのだから仕方ないかもしれない。総合病院の良い所は、検査結果が直ぐに分かるところだけかもしれない

M病院で、昨日の検査で尿酸値が10.3だと伝える。痛みが激しい事、とにかく痛みを緩和してもらいたい事を伝えた。血液採取の後、すぐに点滴で痛みと炎症を抑える事になった。他に処方されたのは、通常の高血圧と心臓の薬、プラス、ボルタレンサポ50mg・ユリノーム。

ボルタレンサポ50mgは、痛みや熱を下げる時に使う座薬。1日に1回までとし、2回以上は使わないようにと注意された。
ユリノームは高尿酸血症の改善のための薬。尿酸を排泄させる薬で、痛風患者の薬として有名なようだ。朝夕1錠ずつ2回服用。

帰ってきたら眠くなった。そういえば、火曜の明け方3時頃からほとんど寝ていなかった。やはり個人病院の方が安心できる。通風と解れば、それなりに痛みを和らげる治療をしてくれる。この日は熟睡できた。

9月9日(木)

いくらか楽に成ったので、今日は仕事をする。なんと、以前は簡単に出来たのに、今回は前工程がますますダメに成っている。5mm以上もずれていたり、ネジレの混ざったのもある。何とか必要量だけこなして、明日の準備をする。食事もしたくないほど苛立ちを感ずる。こういう製品を作っても、どうにか使えるようにしてしまうのは良くないのかもしれない。いつまでも改良をしようと言う気持ちに成れないのではないか。

イライラするのが良くないのかもしれない。夕方から疼くような痛みに成ってきた。疼くようなといっても、生易しいものではなく、親指付け根の下と上のふくらみの部分が刺すように痛い。1週間で良くなるとか、数日で激しい痛みも無くなるとか言っていたが、無くならない。

9月10日(金)

朝から親指の付け根の横が疼くような、それでも激痛に近い痛みが出ている。何とか午前中は仕事をしたが、椅子に腰掛けている状態が悪いのか、使わないほうの右足なのに、どうしても痛い。何としても痛い。仕事に集中できない。

M病院に行きたい。Yさんという、美人の看護婦さんに点滴してもらい、適当な言葉をかけられれば和らぐと思う。お昼に上がると、女房が「ダイエットと言うから、何にして良いか解らないので寿司買ってきた。2個くらいなら大丈夫だろ」って。途端に痛みが増してきて、出かける気分にも成れなかった。思い出して、痛み止めの座薬を使ってみた。座薬は効果が強いので、1日に2回までとし、それ以上は使わないように言われた。大いに期待したが、大した効果など無かった。所詮、痛い時には何をしても痛いものだ。