HOME
はじめに
大川溶接所
参考リンク
参考画像資料

SUSチーズ継手製造法

はじめに

この製造法レポートは、ステンレス鋼板からTIG(ティグ)溶接による、4in以下ステンレス鋼溶接チーズ継手の製造法について述べています。わずかばかりの経験と知識ですが、お世話に成った大学の諸先生方、また関係企業及び塑性加工学会の多くの先輩諸氏の指導に感謝し、ここにまとめようと思います。約20年間、実際に経験し試した事のみを以て記述します。

左は溶接後。右は溶接前の状態です。当社では、3/8から4インチまでのTIG溶接をしています。

この製造法は、旧宝幸製作所の小黒氏によって、1975年頃に考案されたと聞いています。初期の考え方は、枝管を出して母管の反対側を直線溶接するというものです。このような板を展開する考え方は、既に西澤高次郎氏とベンカンで研究していましたが、実際に製品を作るまでには至ってなかったようです。その後、小黒氏は戸田市で4in以下の製造で独立しました。私が小黒氏の下請けとして溶接に関わったのが1990年頃からで、その前の1982年から、地元桐生市で2in以下のチーズ溶接に関わりました。当時は熱間鍛造を主力としていたので、溶接製造などは邪道と考えていました。西澤高次郎氏(前西澤鉄工所社長)に教えられ、ステンレス鋼に関心が涌き、また旧ベンカン工場の方と当社工場で薄肉パイプでのバルジ実験もし、パイプの塑性加工に興味を持っていました。個人の溶接技術に頼ることなく、多品種少量向け溶接の自動化、多品種大量で安定した自動化を考えていました。結果、溶接に適した型を作ることにより、個人の技術に因る事も無く安定した量産が可能に成ると確信出来ました。

最近は外国でのバルジ液圧製法が主力のようです。他の継手に関しては、かなりの自動化も可能になっています。しかし、TR・TSと多品種であり少量生産の要請から、チーズ継手に関してはまだ板製法が充分に使える方法だと考えています。

画像等も多数収集しましたが、果たしてどこまで纏められるか、時間を掛けてノンビリと書いてみたいと思います。拙い内容で理解が得られるか疑問ですし、次期生産法に役立つかも疑問ですが、これに携わった者として私個人の考え方や、TIG溶接法の参考の一部に成ればと願い、記録に残したいと思います。

2008年現在まだ未完成ですが、友人は丸棒から塑性加工技術でチーズを作る方法をほぼ纏めました。理論的には素材の肉厚も自由に出来、現在溶接してる部分のアールもゼロに出来る、しかも全自動化で生産する方法です。液圧バルジ法に比べて、多品種少量生産にも適していると思います。この方法が完成したら、現在のような溶接でのチーズ製造は無くなってしまうかも知れません。現役の溶接工として、しばらくは趣味の塑性加工研究のままで有って欲しいと思います。

HOME : TOP : 

大川溶接所
桐生市境野町7-1781-5
Tel:0277-44-5977