草津温泉の散歩 

草津温泉というと、今は設備も整い宿泊価格も低価格から高級な旅館・ホテルまで揃っていますが、泉質は強酸性のph2.0で、様々な病に効果があります。本来は湯治場としての長い歴史があり、各所に無料の共同浴場もあります。よく草津の湯というと濁って硫黄臭があると思われがちですが、この狭い地域内には多くの特徴のある源泉があります。草津温泉周辺図

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2008年6月8日
2009年6月19日更新

草津温泉の歴史

草津の湯畑 草津温泉を見つけたのは日本武尊・行基・源頼朝という伝説を持つ。それ程古くから知られた温泉という事だが、同じ様な泉質の万座温泉には、更に古く縄文人の蹟が残っているそうだ。万座とはそれ程遠くもなく、万座の何倍も大きな温泉である事を考えれば、かなり古くから知られていたと思う。「草津」の語源は「くさうず:臭い水」だそうだ。確かに硫黄臭があり、臭い。最近はやっと草津や万座の温泉臭に慣れたが、長い間あの臭いには馴染めなかった。

草津温泉の西の河原 文書としての記録では、『吾妻鏡』の中に建久4年(1193年)8月源頼朝が浅間山で巻狩りを行った際に、草津に潜んでいた細野氏を見出し、湯本の姓を与えて草津の地頭としたとされる。この細野氏は木曾義仲の家来で、義仲が「宇治川の戦い」近江国粟津(滋賀県大津市)で、頼朝の命で討伐に来た源義経に敗れ、討ち死にした後、義仲の遺児を守って草津の地まで落ち延びてきた人物だそうだ。以後、湯守をしながら北条氏や足利氏に仕えたという。

 実際に当時としての草津温泉が記録にあるのは、文明4年(1472年)で、蓮如が1ヶ月間逗留し、多くの教えを残したとされる。この頃には全国的にも知られた湯治場となっていたようだ。湯治の方法として、宿での内湯を使うのではなく、共同浴場を使っていたようだ。また強酸性の温泉の為に、当時は番所に刀を預けていたようだ。湯治の宿も、冬は雪の為に生活が出来ず、山を降りて閉鎖をしていたそうだ。

草津温泉 戦国時代には湯本氏が湯治客から得た湯銭を、真田氏に納めたり、全国の大名に硫黄を送っている。豊臣家に近い家との交流が多かったせいか、また近在には豊臣氏よりだったものが多かったせいで、徳川家康始め家臣は草津には来なかったそうだ。江戸時代初期には真田氏の沼田藩、その後は天領地となった。湯本氏は沼田藩の家老になったが、本家は断絶させられてしまう。

 江戸時代初期までは単なる宿泊施設であったのが、中期頃には温泉湯治場として草津温泉は有名で、宿の中にも湯を引くようになった。江戸後期の戯作者、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』の続編である『続道中膝栗毛』にも、草津温泉は書かれていた、と記憶している。この頃から草津付近の温泉を、「草津の上がり湯」などと呼ぶように成り、草津と共に栄えるようになってきた。草津はph2.0という強い酸性の為に、肌には強い刺激となり、それを整える為に川原湯温泉のような弱アルカリ泉などが良い。

 明治に入り、ドイツ人の医師ベルツにより、草津や伊香保温泉の効能が紹介され、更に発展する事になった。

草津温泉の源泉

草津温泉の湯畑 一般にいわれる草津温泉には、約100ヶ所の源泉が有るといわれている。最も知られているのが以下の六カ所の源泉で、草津全体の4割の湧出量だそうだ。

湯畑

温泉街の中心に位置し、草津を象徴する。沈殿してる酸化した硫黄分を採って「湯の花」をを作っているので、湯畑の名がある。特徴としては無色透明・酸味・硫化水素臭がある。
酸性-硫酸塩・塩化物泉(酸性低張性高温泉):ph2.08:55.7℃:湧出量4437L/分

白旗源泉

湯畑の上に位置し、硫黄臭が強く白濁し、強い酸味を感じるのが特徴。
酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(酸性低張性高温泉):ph2.06:55.5℃:湧出量1508L/分

地蔵源泉

湯畑から離れた地蔵堂の側にある。白濁して強い酸味があり、硫化水素臭がある。
酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(酸性低張性高温泉):ph2.05:53.0℃:湧出量386L/分

西の河原源泉

幾つもの源泉が湧き出ている「西の河原公園」。湯畑と共に草津温泉を代表する。
酸性-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(酸性低張性高温泉):ph2.08:49.3℃:湧出量1400L/分

煮川源泉

無色透明で酸味を感じる。弱い硫化水素臭。大滝乃湯に使われている。
酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(酸性低張性高温泉):ph2.1:51.6℃:湧出量689L/分

万代鉱源泉

無色透明で無臭。酸性度が強いせいか、肌への刺激がある。硫黄分はない。
酸性・含ヒ素-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(酸性低張性高温泉):ph1.7:95.4℃:湧出量6200L/分

草津温泉の特徴

 草津温泉は強酸性(ph2)で硫化水素臭が有り、多くの病に効果がある。1200mの高地に位置し、豊富な湧出量を中心に人が寄って来て出来た街だといえる。高地に位置してるだけに、空気も澄み豊かな自然環境の中、森林浴にも適している。

 今は多くのホテル旅館や、様々な保養地路してのマンションが建つなど、温泉を主に発展してきてる。それでも群馬の自然に囲まれた景観の中にあり、温泉と共にこの自然を堪能したい。心の病には効かぬというが、この自然と豊富な温泉の中で過ごす転地療法なら、治らぬ病など有るのだろうか。


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個人的に好きな宿

ぬ志勇旅館

湯畑を眼前に臨に、しかも1万円以下と料金も安い。草津の温泉と夜遊びなどの散策に良い。

奈良屋

11,600〜31,700円。湯畑に近く、いかにも日本的な宿で、旅情を感じてしまう。

湯畑源泉大東館

8,500〜48,300円。湯畑を前にした老舗旅館。料理も良いし、家族連れで行くのにも良い。

草津ホテル

17,850〜23,100円。西の河原入り口にあり、温泉はもちろんだが、手入れの行き届いた庭も美しい。夫婦でノンビリするにはもってこい。

大阪屋

16,590〜38,600円。湯畑からこの辺りは草津で最も好きな道。江戸時代に戻ったよう。しかも料理も美味いし、洞窟風岩風呂も良い。